戸田市議会議員・無所属

【一般質問】広報について

(1)いいとだメール等のさらなる推進について。(2)公共施設等における広報について。

広報についてお伺いいたします。

 まず、今回、広報について質問しようと思ったきっかけは、昨年の台風19号です。台風による被害があった翌日以降、戸田市では災害廃棄物の収集や建物の消毒、罹災証明書の発行、災害見舞金、保険料の減免などの支援、相談窓口の設置など様々な対策が行われ、SNSやホームページなどを中心に情報発信がなされました。しかしながら、インターネットなどの活用が難しく、台風の支援情報が得られない方も多くいらっしゃるといったお話を市民の方から伺い、私自身、少しでも何かできないかと、台風の被害情報や道満ボートコースなどの復旧情報、戸田市の支援策などをまとめたレポートを作成して、市内で配布を行いました。

 こういったこともございまして、インターネットを活用できない方への情報保障、支援を必要としている方に必要な情報を伝えるにはどうすればよいのか、特に緊急時の広報の在り方について課題を感じております。

 戸田市における広報には、スマホやパソコンなどの情報通信機器を活用したホームページやSNS、いいとだメールなどのほか、広報戸田市や各担当課で作成されるチラシやポスター、防災行政無線などがございます。この中で、まず推進していただきたいのがいいとだメールです。インターネットを活用できない方の情報保障といいながらも、携帯やスマホの所有率は増え続け、現在84%、ほとんどの方がメールを活用できます。やはり今後の広報を考えると、経費もかからず、情報量が多く、タイムラグが少ないインターネットを活用した広報は欠かせません。その中でもいいとだメールは、プッシュ型で最も登録がしやすく、自分の欲しい情報を選択することもできます。

 現在、いいとだメールの周知、啓発は転入時のチラシが主であり、さらなる推進が可能と感じております。例えば高齢者など、ターゲットを定めたいいとだメールの推進チラシを作成して、高齢者向けのイベントなどで、その場で登録のサポートをしながら申込みが行えるようにする。または防災訓練などで登録を促したり、広報戸田市にいいとだメールの記事を定期的に掲載するなどいろいろ考えることができます。そこで、いいとだメールなどのさらなる推進についてお伺いいたします。

 続きまして、災害時の広報についてを中心に質問したいと思います。

 インターネットを活用できない方の情報収集では、やはり広報戸田市がメインの情報源だと感じております。昨日の質問でもお話がありましたが、1月にリニューアルを行い、デザインを刷新いたしました。以前の広報紙と比べても、やはり表紙のセンスや格好よさは重要で、それだけでこれまで読んでなかった層も手に取っていただいているように感じております。

 また、中面がフルカラーとなり、見出しや余白、色などが工夫され、見出しが目に入りやすく、以前よりも情報が探しやすくなったと感じております。通読する方にとっては文字が小さくなったのが不便との御意見もあるかと思いますが、流しで読んでも情報が目に入りやすく、トータル的に情報を得られる方が増えたようには感じております。

 また、今回の6月号では、新型コロナ感染症の支援策を、表紙や見開きでうまく誘導しており、とても分かりやすい広報だと感じております。また、災害時の広報として、今回の感染症では、全戸配布を3回行うなど、これまでの災害の中での広報でも前例を見ないほどの取組を行っております。インターネットの活用が難しい人にとって、特に緊急時には、公共施設、近場での情報収集も必要かと考えております。身近な施設や場所に必要な支援の情報も望ましいと考えておりますが、情報通信機器に頼らない広報について、どのように考えているか、お考えをお伺いいたします。

◎山本義幸 総務部長  2の広報、(1)いいとだメール等のさらなる推進についてお答えいたします。

 いいとだメールの令和2年6月現在の登録メールアカウント数は約6,000件で、多くの方に御利用いただいております。いいとだメールは登録が簡単であるほか、カテゴリーごとに配信が可能なため、ターゲットを絞ったきめ細やかな情報発信に大変有効でございます。引き続き広報に活用するよう庁内に働きかけてまいります。

 以上でございます。

◎住野昌洋 政策秘書室長  次に、(2)の公共施設等における広報についてお答えいたします。

 市ホームページなどから情報を得ることが困難な方にとって、広報をはじめ、チラシやポスターなど様々な手法で情報を得られるという環境を整えることは、大変重要であると考えております。このたびの新型コロナウイルス感染症対策では、緊急性の高い情報を一刻も早く市内全域にお伝えするため、チラシの全戸ポスティングを実施いたしました。また、緊急事態宣言下の広報紙におきましては、紙面を特別編成といたしまして、表紙などを活用して発行時期に合わせた情報の周知を行ったところでございます。

 公共施設もまた、市民が身近に情報を入手できる場でもございます。これまでも各所属がそれぞれ施設と調整の上、ポスターやチラシ等の配架を行ってまいりましたけれども、特に緊急時における公共施設を活用した広報につきましては、関係部署と協議の上、今後も検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

◆1番(矢澤青河議員) 今回の感染症に関しての広報については、これまでに例を見ないほどにしっかりと全戸配布や行政無線などを利用してやっていらっしゃったかと思います。今回の例をぜひ基準として、今後の災害時の広報にも活用いただけたらと思います。

 さて、ネット環境がない方にとっては、一番身近な広報は、やはり町会に提示されている掲示板かと思います。この掲示板から情報を得ている方も多いかと思いますが、特に昨年の台風19号では、災害廃棄物の収集や建物の消毒などの支援は期間が短く、どうしても全戸配布であったり広報戸田市では間に合わなかったりというような支援もあります。こういったところに町会の掲示板で情報が掲示されればいいなというふうに感じておりますが、町会掲示板については町会の持ち物であることは承知しておりますが、市からの情報が現在どのように掲示されているか、現状をお伺いいたします。

◎櫻井聡 市民生活部長  町会掲示板等の現状についてお答えいたします。

 町会・自治会の掲示板は、町会・自治会の所有物となってございます。

 掲示については、掲示板の掲示枚数に限りがあることや町会・自治会の負担軽減の観点から、主に市の事業や、市民の安全上影響のある内容に限定しており、毎月1回の広報配送と併せて、町会・自治会に依頼しております。

 以上です。

◆1番(矢澤青河議員) 町会掲示板については、町会の持ち物であり、戸田市において、何かこういうふうにお願いするというのが難しいかとは思います。しかしながら、やはりそこの地域に一番身近な掲示板であり、例えば緊急時限定で地域を絞って職員が持っていくなど、いろいろとやり方はあるかと思います。いろいろと可能性について研究していただけたらと要望いたします。

 さて、続きまして、必要な方に必要な情報を届けるためには、やはり商工会や民生委員などの関係団体との連携が必要かと考えております。

 今回の感染症でも事業者の給付金については、商工会が情報提供しているかと思いますが、そういったところで、ぜひお店一つ一つに届くような連携ができたり、また、民生委員としては、生活にお困りの方、そういったいろいろな方の情報があるかと思います。今後、関係団体と通じた広報、資料提供などの重要性もあるかと考えますが、御意見をお伺いいたします。

◎住野昌洋 政策秘書室長  例えば給付金などの支援情報におきましては、関係団体を通じて情報提供を行うことで、関係団体とつながりが深い方へ情報が伝わりやすくなるものと考えております。これまでも、担当課を通じ各種団体へ情報提供を行ってまいりましたが、関係団体を通じた情報発信の強化については、団体を所管する担当課に、今後も働きかけてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

◆1番(矢澤青河議員) 最後に、今回の定額給付金の申請用紙についてですが、国が作成したものでありますが、文字が小さかったり、分かりづらいといった御意見が多かったかと思います。やはり分かりやすい広報という意味では、申請書に使用する文字としてUDフォントなどの活用が効果的かと思います。

 現在、マイクロソフトでは、標準フォントにBIZゴシック、BIZ明朝、また教科書体といった3種類のUDフォントが標準で登載されております。今後作成する申請書だけでもいいので、市民にとって理解しやすく、誤りが生じにくくなるといった、全庁的なお話になるかと思いますが、市民向けの申請書において、できる限りUDフォントの活用をお願いしたいというふうに感じております。こちらは全庁的な話になりますので、要望とさせていただきます。

 今回、広報、また、MaaSについて取り上げさせていただきましたが、以上で、私の一般質問について終了させていただきます。