【一般質問】図書館について

【一般質問】図書館について

戸田市立図書館は、本年7月1日から2020年3月31日まで長期休館している。 (1)今回の休館と現状について。 (2)図書館の運営と指定管理について。 (3)図書館ビジョンに示される目標と施策の今後の進め方について。

◆1番(矢澤青河議員) 皆さん、こんにちは。戸田の会の矢澤青河です。通告に従いまして一般質問を行います。

 まず初めに、件名1、図書館について。

 戸田市立図書館は、設備改修工事のため、本年7月1日から1年9カ月の長期休館が始まりました。再開する平成32年4月には、これまでの市営から指定管理者制度へと移行し、民間やNPOなどの指定管理者による図書館運営が行われます。議会においても、一般質問や委員会の質疑などで、ほかの議員さんも取り上げており、市民の方の関心も高く、多くの御意見が届いております。そこで幾つかお伺いいたします。

 まず、(1)今回の休館と現状について。市民の方から本の貸し出しや学習室の要望がございますが、休館中の業務や対策などについてお伺いいたします。

 次に、(2)図書館の運営と指定管理について。平成15年に創設された指定管理者制度により、公共施設の管理運営を民間が行えるようになりました。民間のノウハウや経営手法、利用者をふやすための柔軟な発想を活用することで、経費の削減や利用者のニーズに対応したきめ細やかなサービスの向上、さらには官民協働や市場開放などが期待されております。

 しかしながら、図書館では入館料などの事業収益が見込めないため、経済的な利益をふやすには人件費などの経費を抑えざるを得なく、良質なスタッフサービスの確保などが懸念され、指定管理にそぐわないのではないかといった御意見もあり、現にほかの自治体では、指定管理から市の直営に戻した例もありました。今後、適切かつ効果的な指定管理を進めるためには、専門性の高いスタッフや自主事業などの推進など、サービスの質の確保策が必要と考えますが、どのように進めていかれるのでしょうか、お伺いいたします。

 最後に、(3)図書館ビジョンに示される目標と施策の今後の進め方についてお伺いいたします。

 公共施設において何を大切にしていくのか、どういった理念や方向性を持ち運営していくのかなどのビジョンを掲げ、目指すべきゴールや、そこに至るまでのアプローチを定めることは大切なことです。

 戸田市立図書館には、長い間そのようなビジョンが存在しておらず、平成25年に斎藤元委員長を初めとする文教・建設常任委員会が提出した、「また来たいと思わせる図書館に向けての提言書」において図書館ビジョンの策定の提案が行われ、平成26年に掲示ボードで意見を募った「あなたが描く理想の図書館」や、日ごろの市民の方からの御意見などを経て、平成28年に戸田市立図書館ビジョン「戸田市立図書館の目指す姿」が策定されました。この図書館ビジョンに示される目標と、施策のこれまでの実現状況、そして、今後どのようにビジョンを進めていくのか、市のお考えをお伺いいたします。

◎鈴木研二 教育部長  件名1、図書館について、順次お答えいたします。

 初めに、(1)今回の休館と現状についてお答えいたします。

 図書館本館は、大規模な設備改修工事を実施するため、本年7月1日から休館しているところでございますが、本館窓口業務の代替措置として、7月から新曽福祉センター内に新曽配本所を開設するとともに、自習室の代替措置として、新曽福祉センター及び西部福祉センター内に臨時自習室を開設いたしました。

 また、現在、本館では10月からの工事を前に、事務室の移転準備や本館蔵書の一部を上戸田分館に移管する作業などを行っております。

 次に、(2)図書館の運営と指定管理についてお答えいたします。

 平成32年4月に本館を再開する際に、分室及び配本所を含め、指定管理者による運営に移行するため、現在、指定管理者の公募を行っているところでございます。

 なお、図書館については、指定管理者による運営に移行しても、あくまで戸田市立の公共図書館でありますので、市民、利用者との関係性は、これまでと変わることなく運営するよう努めてまいります。

 また、指定管理者募集要項の仕様書では、サービスの質を維持するために、図書館司書の資格保有者等を一定割合確保するよう明記いたしました。そのほか自主事業の提案や職員の配置など、種々審査の上、より適切な事業者を決定してまいりたいと考えております。

 次に、(3)図書館ビジョンに示される目標と、施策の今後の進め方についてお答えいたします。

 戸田市図書館ビジョンは、地域の知の拠点として目指す姿を「使いやすく、文化的で先進性を備え、市民がまた利用したいと思える図書館」とし、今後の取り組みを示すことを目的とし、平成28年3月に策定いたしました。

 このビジョンの中で掲げている施策のうち、図書館ホームページの拡充、子供の読書活動の推進事業として、新小学1年生全児童への戸田市子供読書手帳の配布、館内BGMの放送などを実現いたしました。

 今後は、当該ビジョンの目指す姿や施策の進め方について、市民や専門家など幅広く意見を聞きつつ、さらなる実現につなげていけるよう努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

◆1番(矢澤青河議員) 御答弁ありがとうございました。

 (1)の臨時自習室について再質問させていただきます。

 ぜひ今後も引き続き代替場所を探していただきたいと考えておりますが、今後、拡大する見通しはございますか、お伺いいたします。

◎鈴木研二 教育部長  7月に開設いたしました新曽福祉センター及び西部福祉センター内の臨時自習室のほか、これまで議会にて花井議員等から御要望いただいておりましたが、10月中旬から芦原小学校内の生涯学習施設の集会室において、限られた実施日ではございますが、中学生を対象とした臨時自習室を開設できるよう準備を進めているところでございます。

 以上でございます。

◆1番(矢澤青河議員) ありがとうございました。

 それでは、(2)について再質問いたします。

 午前中の酒井議員の一般質問でもお話がありましたが、佐賀県の武雄市のツタヤ図書館では、中古本を約1万冊購入していたことが判明し、遠隔地のラーメンマップや古い試験問題集など、住民ニーズの低い本が多くまざっていたことが問題視されました。指定管理にこのような間違いが起きないよう、選書などの重要なものに対しては最低限のルールを定めなければなりません。反対に、民間が柔軟な事業展開を推進し、継続的に企業努力を維持するには、ルールに幅を持たせることや、適切なインセンティブを与え、それを管理していくことが大切です。

 図書館などの文化施設では、指定管理の業績を何ではかるかが難しくなっておりますが、インセンティブには、まず頭に浮かびます利用料制度や業績連動の指定管理料の支払い、指定管理者の継続または取り消しといった積極的なもの以外にも、実費増加分の積算払いや業績の適切な評価、指定管理の意見提案の受け入れなども、消極的なインセンティブとして指定管理者のモチベーションにかかわってまいります。

 今後、市民へ良質なサービスを提供できるように、選定時の審査や事業開始後のモニタリングや事務事業評価などを用いて、指定管理者の正しい評価や監視を行っていくことが肝心かと思いますが、今後、市が指定管理者とどのようにかかわっていくのか、お伺いいたします。

◎鈴木研二 教育部長  まず、図書の選書と購入については、戸田市立図書館資料収集方針に基づき、指定管理者の司書を含む複数の職員で1次選書を行い、2次選書と購入は教育委員会が行うことで、偏りのない良質な選書ができる体制を組む予定でございます。

 指定管理者の候補者の選定に当たっては、具体的な職員配置などについて提案いただき、審査の上、より適切な事業者を決定してまいりたいと考えております。

 また、現行の行事の一部は指定事業として継続するとともに、候補者選定の中で新たに自主事業を提案いただき、決定した事業者には提案した内容と回数を実施していただくことになります。

 なお、指定管理移行後は、四半期と年間のモニタリングなどを通して、職員配置や行事などの実施状況を厳しく監視していきたいと考えております。

 以上でございます。

◆1番(矢澤青河議員) ありがとうございました。

 これまで戸田市はさまざまな施設において指定管理者制度を導入しており、図書館としては先んじて、あいパルの分館でよい関係を築いているとのお話も伺っております。しかしながら、施設や指定管理者がかわれば状況も変わります。今後、指定管理者の選定、事業開始、そしてモニタリングと進む中で、よりよい関係が築けるように、よろしくお願いいたします。

 また、指定管理者のモニタリングとは少し異なりますが、図書館の行政評価において、詳細な実績や施策の目標の評価を行っておりますが、このような評価なども指定管理者にフィードバックができるよう、よろしくお願いいたします。

 続きまして、図書館の市民参加について、今後、市民の要望等を聴取できる体制をどのようにされていくのか、お伺いいたします。

◎鈴木研二 教育部長  指定管理後も、館長への手紙のほか、利用者アンケートなどを引き続き実施していく予定でございます。

 また、定例教育委員会や図書館・郷土博物館協議会において御意見をいただき、事業運営に反映していく現行の体制は、しっかりと維持してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

◆1番(矢澤青河議員) ありがとうございます。

 私自身は、市と指定管理者と市民というふうに形が変わりまして、今後、三者でもっと密に話し合える場も必要だと考えております。しかしながら、実際に動き出してみないとわからない部分もあるかと思いますので、これは今後の要望とさせていただきます。

 続きまして、戸田市立図書館は1983年に開館してから35年が経過しております。議会における提言書や市民の皆さんのアンケート、平成28年には図書館ビジョンが制定、市民の皆さんの中には、今回の1年9カ月の大規模改修で、図書館が、施設など、大きくリニューアルされるのではと期待される方も多くいらっしゃるのではないかと思われます。

 ハード面の改修はもう難しいと思われますが、平成30年度の再開時に、市民の皆さんが図書館は変わったなと少しでも思っていただけるよう、ソフト面はもちろんのこと、案内板や掲示板などで構いませんので、指定管理者と協働して図書館ビジョンを進めていっていただきたいと思っております。これからの図書館ビジョンの実現に向けた取り組みについて、改めてお伺いいたします。

 また、平成32年4月の本館再開に当たっては、指定管理者が実施する新たな事業内容など、可能な限り周知を進めていただきたいと考えております。

 以上、お伺いいたします。

◎鈴木研二 教育部長  指定管理者の候補者の選定に当たっては、図書館の基本方針や図書館ビジョン等を踏まえた考え方であるか、審査の上、より適切な事業者を決定してまいりたいと考えております。

 図書館本館再開後の平成32年4月以降は、指定管理者とともに市民協働による事業を積極的に展開しつつ、ビジョンの実現に向け取り組んでまいりたいと考えております。

 なお、指定管理者の実施する行事等の開催案内は、可能な限り早期に実施するよう調整してまいりたいと考えております。

 また、再開までの中で、館内の案内板などは、より見やすくなるよう工夫してまいりたいと考えております。

 図書館ビジョンには、飲食コーナーとしてのカフェの開設の検討も掲げておりますが、今後も引き続き検討課題としてまいります。

 なお、今回の工事の中で、現行の休憩室である飲食スペースを拡大していく予定でございます。

 以上でございます。

◆1番(矢澤青河議員) ありがとうございました。

 今後の図書館ビジョンの推進、よろしくお願いいたします。

 今回は図書館休館に際して、指定管理や図書館ビジョンについての質問をさせていただきました。