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やざわ 続きまして、件名2、放置自転車について。
(1)放置自転車対策について。20年前の戸田市においては、駅を中心に年間3,000台を超える放置自転車があり、歩行にも支障を来すほど深刻な状況でした。その後、駐輪場の整備や放置自転車対策など、担当部局ほか関係者の皆様の御尽力のおかげで、現在では放置自転車も大分減り、安全で快適な駅前となってまいりました。そこでまず、戸田市の放置自転車の対策の取組や実績についてお伺いいたします。
やざわ ありがとうございました。
順次再質問いたします。事前に頂いた資料などを基に、戸田市の放置自転車巡回撤去の実績をまとめると、平成27年度から令和元年度の5年間で、警告件数は1万件から5分の1の約2,000件まで減少し、撤去台数は約1,200件から約1,600件の間で増減しております。また、放置自転車対策事業の概要を説明しますと、巡回撤去などの委託費は約3,800万円、トラックでおよそ週6日程度、夜間も巡回撤去を行うといった充実した事業内容で行われております。しかしながら、放置自転車は巡回を増やせば増やすほど警告件数や撤去台数も増加するため、放置自転車の根絶を目指し、徹底的に減少させることが必ずしも市民生活の向上に直結するというものではないかと考えております。他自治体では、コスト意識を持ち、適宜事業を見直すのはもちろんのこと、撤去や指導など、少ない回数で一定の効果を上げ、予算も低く実施している自治体もございます。ここ数年は戸田市の撤去台数の増減も1,200から1,600台で推移していることから、戸田市でもコスト意識を持った事業の見直しを考える時期かと思っております。現在の放置自転車対策についてのコスト削減を含めた巡回撤去業務の見直しのお考えをお伺いいたします。
やざわ 戸田市の自転車保管所について。放置自転車の保管所は、現在、笹目の7丁目にあり、最寄り駅から距離4キロ、最寄りのバス停から徒歩15分、撤去された自転車の回収の利便性は悪く、自転車の返還率も34.5%程度と低い状況でございます。また、戸田市の放置自転車委託の入札では、トラックの所有が選定の必須条件となっているため、シルバー人材をはじめ小規模事業者などは応札に参加できません。草加市では、駅高架下などに一時保管スペースを確保し、放置自転車をそのスペースに仮移動することで、返還の利便性を向上させ、トラックによる撤去回数を減らすことを実現し、巡回業務はシルバー人材センターなどが行って、撤去輸送や管理業務は別の事業者が行っております。また、東京の青梅市では、放置自転車を駅近くの駐輪場に一時保管し、一定期間経過後に保管場所に移送する方法を取っております。このように返還の利便性向上や応札の条件の緩和や事業の効率化など、見直しの方法は様々あり、例えばポイ捨てと放置自転車巡回を同時に行うこともできるようになるかもしれません。駅から近いところへの撤去自転車保管所の設置や、自転車駐車場の空きスペースを放置自転車の仮置場とすることで、返還率を向上させ、移送コストの削減や返還率の向上が見込めるのではないかと考えますが、御見解をお伺いいたします。
やざわ 現在の戸田市の撤去台数は各駅年間で400台前後であり、1日一、二台程度です。1週間に一度移送を行うとしても10台程度のスペースの確保で事足ります。そのほかにも自転車利用者のピークである朝の通勤時間帯のみを重点的に巡回することや、スーパーなどの特売日に合わせて指導員を配置するなど、指導員の人数や回数を減らす工夫もほかの自治体では見られました。そういった定期的な見直しを行うよう要望いたしまして、今回の放置自転車の件名2を閉じ、私の一般質問を終了させていただきます。